モロッコ市場動向Vol.1[通信] 〜4G環境の広がりで、ビジネスチャンスが到来!?〜

モロッコ市場動向Vol.1[通信] 〜4G環境の広がりで、ビジネスチャンスが到来!?〜

 
昨年の2017年10月、モロッコの市場動向をウォッチするため、1ヶ月ほどモロッコに滞在した。
この記事を読んでいる方で、ビジネスの観点でモロッコに興味がある方はどれ程いるだろうか。
まだ極めて少数だと認識している。
実は、モロッコはビジネスの観点でも、非常に面白い国なのだ。
 
モロッコと聞くと、やはり1番にイメージが上がるのが「観光」である。
9つの世界遺産、そして、広大なサハラ砂漠周辺ツアーなど、多様な観光資源に恵まれているため、昨年は約2万人程度の日本人観光客がモロッコを訪れている。
観光業関係者に話を聞くと、昨今は、ISの影響もあり下火だった観光業も、昨年からまた復調基調にあるようだ。
 
一方、ビジネスという観点ではどうか。
2015年にはJETROも首都ラバトにオフィスを設立しているものの、まだ日系企業がBtoC向けのめぼしい商品やサービスは、2014年に進出した日清(Nissin Magrib)ぐらいである。
 
その意味で言えば、先行者利益の観点で、モロッコ市場は魅力を持つ。
治安が比較的安定しており、かつ都市部であれば、上下水道、電気通信インフラもヨーロッパと比較しても遜色ない。
 
この連載では、モロッコをビジネスの観点から読み解き、今後、日系企業がBtoC 向けの商品やサービスの進出を検討する際のヒントにしていただけるような記事を提供したい。
Eコマースやクレジット決済の普遍化が急速なスピードで進む中、モロッコに住む中間所得層以上のコンシューマーを対象とした商品やサービスの進出が容易になる時代は、目の前にきている。
 
■□■□■□■□■□
 
初回となる本記事ではまず、モロッコの基礎情報及び通信環境を整理したい。
 
—————————————————————————————————————————————————
 
□人口:      3,385万人(2014年)。
□国土面積: 44.6万㎢(日本の約1.2倍)
□名目GDP : 1,099億米ドル(2014年)
□実質GDP成長率: 4.5%(2015年)
□使用言語:    アラビア語、フランス語
□一人当たり実質GDP:3,079米ドル(2015年)
□為替レート: 1ディルハム(MAD) = 12円(JPY)(2017年12月)
 
——————————————————————————————————————————————————
 
人口はさほど多くない。日本の4分の1程度である。
ただ、65歳以上の人口構成比が全体の6.3%と低く、購買力のある若年層の割合が相対的に大きい点を強調しておきたい。
まだまだ若い市場として、今後もスケールが期待できる国である。
 

 
加えて、昨今、とりわけ顕著に発展している通信インフラとスマホ環境についてもおさえておきたい。
 
 

通信環境はヨーロッパのそれを凌ぐほど快適!

他アフリカ地域も同様だと思うが、ことモロッコでは消費者のスマホシフトが進んでいる。
さらに目を見張るのは、通信環境(4G環境)だ。もはや日本と変わらない。
  
4G環境を使用するために購入するSimカードも日本と比べて安価である。
大手通信会社Maroc Telecomを例にとると、2G/1weekで20DH(240円)、5G/1monthで50DH(600円)。
一般消費者が手を出しにくい価格感とは言い難い。
 

 
ちなみにスマホの機種で言うと、Samsung製品が絶大な人気。
ついで昨年進出した中国メーカーのOPPO、老舗のNokiaと続く。
昨年ラバトにApple storeの第1号店が正式に出来たが、まだアップルブランドのシェアは相対的に低い。
  
■□■□■□■□■□
 
生活インフラだけでなく通信インフラが整っているモロッコ。
そんなモロッコでこれから起こること。
日本の今の状況から逆算して考えてみて頂きたい。
 
ネット環境とスマホシフトによる”生産者”と”消費者”が直接つながるということである。
そこに大きなビジネスチャンスが存在する。

関連記事

ページ上部へ戻る